大阪で揚重をする際、安全に荷物を搬入させるためには現場でどのような荷物を運搬し、どのクレーンを使うかをチェックすることが大切です。実際にどの程度の重さで、どのような素材の荷物を運搬するのかをチェックする他、クレーンが設置できる箇所やクレーンの種類、耐荷重などを確認しなければなりません。こちらでは、揚重の条件設定やクレーンの設置方法などについてご紹介いたします。
揚重をするための条件設定とは?

荷物を安全に運ぶために現場をよく見て適切なクレーンを選びます。作業設計を明確にしておくことで、荷物を傷つけたり壊したりしないように運ぶことができるだけでなく、周囲の安全を確保することにもつながります。そのためには揚重するうえでの条件設定を的確に行うことが欠かせません。小さなヒューマンエラーで大きな事故を引き起こさないためにもこうした細かい設定が重要です。
吊り荷の重量設定
クレーンを使用するにあたり、使用期間中に揚重する吊り荷の最大重量を設定します。最大重量を設定することで、その重量分を運搬できるクレーンの選定ができます。特に重量が大きいほど重要なポイントになりますので、しっかり確認して揚重を計画する必要があります。
揚重先の設定
吊り荷の移動先のことです。どこからどこまで運び、どこに着地させるのか、どの程度の高さ吊り上げるのか、どのくらいの稼働が必要なのかといった設定となります。クレーンの最低限の高さを決めるうえでも大切な情報です。吊り荷を運ぶ導線も入念に計画しましょう。
クレーン設置可能範囲の設定
最後にクレーンを設置できる位置の設定です。建築現場では揚重を行うためのクレーンを設置できる範囲や位置は限られています。事前にしっかりと検証して問題がないかチェックしたうえで、設置可能範囲を設定する必要があります。
また、敷地内だけではなく、敷地の外にもクレーンを設置する場合があります。クレーンを安全に使用するためには近隣の建物、電線、建築中の建物などに影響が出ないようにする必要があるのです。
クレーンの選定方法について

揚重をする条件を設定したらクレーンの選定を行います。揚重の条件と使用するクレーンが合っていないと思ったように作業が進みません。さらに、安全面で致命的な問題が発生する可能性も出てきてしまいます。そのため、使用する場所にクレーンの形状は合っているのか、可動範囲に邪魔になってしまうものはないか、最大重量は問題ないかといった細かいチェックが必須です。具体的にチェックするポイントとしては以下が挙げられます。
クレーン作業を行う作業範囲図
クレーンが動く範囲と長さが作業半径内に収まっているか、作業範囲図で確認します。設定したラインを超えないようにしつつ、建物位置も作業範囲図に書き込むなど、接触しないように注意しなければなりません。
フックや治具などを含めた重量の確認
実際に建築現場に運び込む荷物の重さだけではなく、それらを固定するための留め具やフック、治具などの重量も追加して計算する必要があります。フックだけでも重量は200kg近く変わってきます。使用するフックや治具の重量もしっかりと計算したうえで、その重量を持ち上げられるクレーンが必要です。
定格総荷重表の確認
単純に吊り上げられる重さではありません。稼働する範囲によって持ち上げられる重さも変わってきます。稼働させる範囲内で最重量の重さを持ち上げられるのかが重要です。そのため、定格総荷重表から移動できる重さをチェックします。持ち上げられる荷物の最重量に対して、適切に揚重が可能なクレーンを選定する必要があります。
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